なぜ学歴フィルターは存在するのか?その①

就職コンサルタントの福島直樹です。

 

「学歴フィルターっていうのは、やっぱりあるんですか?」

「私の大学では不利ですか?」

「なんで人事は学歴差別をするのですか?」

 

私は毎年、学生からこのような質問を受けます。学生や世間はこの話題に非常に敏感です。ネット上でもよく炎上することがあります。

学歴フィルター、学歴差別、学校歴差別など表現はさまざまですが、現実問題として、学校名により対応を変える企業が存在することは事実でしょう。

では学歴フィルターが現れる代表的な場面をいくつか紹介します。

 

事例セミナー申込み時の学歴フィルター

学生は志望企業のセミナーに参加するためにWEB上で申し込みをします。一部の企業で、画面に学歴フィルターが仕込まれていることは、あまりに有名です。

通常、学生は企業の採用サイトや就職ナビで学校名、氏名、住所などを登録し、IDとパスワードを発行してもらいます。その後にログインしセミナーの申し込みボタンを押します。ログイン時点でどの学校の誰がアクセスしているか、企業は把握しています。ゆえに大学入学偏差値の上位校の学生のみを受け付けることが、システム的に可能になります(ただこのためには多少のコストがかかります)。

 

学歴フィルターの画面イメージ

 

学生 エントリー画面
 

上位校の学生

 

会社説明会

◯月◯日(月)10時00〜   受付可能

 

上記以外の学生

 

会社説明会

◯月◯日(月)10時00〜   満席

 

この事例のように、あからさまな個別対応が行われていることがあります。

「高校時代の友人(上位校以外)と一緒に画面を見ていたら、自分と画面が違っていて気まずい思いをした」

そんな声を聞いたこともあります。

 

炎上事件

数年前にある炎上事件がありました。

1人の中堅大学の就活生により大手企業の上記のようなセミナー申し込み画面がツイッター上で公開されたのです。

彼は本来の自分の大学の申込画面が「満席」であることを公開しました。同時に、日本最高峰の大学の学生に扮してI.D.パスワードを得てアクセスした申込画面も公開しました。その画面には「予約可能」となっていました。

 

つまり中堅大学の学生に対してはセミナーの申し込みを制限し、上位校の学生には門戸を開いているのです。

 

当然のようにWEBの住人から大量の批判が浴びせられました。大量にリツイートされ、様々なブログでも引用されました。このツイッターのアカウントはすぐに閉鎖されましたが、関係者の間では極めて印象的な事件として記憶されています。

 

「いつかこういうことが起きると思っていました」

これはある関係者の率直な意見です。

そうなのです。就活生もバカではありません。ここで就活生が感じることは次のようなものです。

「学歴フィルターがあることは、薄々気付いていた。しかしこのような形でこそこそやられると企業を信じられなくなる」

結局、企業イメージが悪化してしまうのです。あまりいいものではありませんね。

 

次回はこのような学歴フィルターに対して、どのような賛成意見、反対意見があったのかを検証します。